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kiriの、映画大好き!!

Taken

2008年 USA 93 min  邦題 96時間       ★★★★☆(勝手な評価)

Director:Pierre Morel
Writers (WGA):Luc Besson
Cast
Liam Neeson ... Bryan Mills
Famke Janssen ... Lenore
Maggie Grace ... Kim
Radivoje Bukvic ... Anton
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リュック・ベッソンのアクションサスペンス
旅行中、人身売買組織に誘拐されたティーンエイジャーの娘を、単身救い出そうと奮闘する、元CIAのパパを、リーアム・ニーソンが演じています。
娘とのかかわりには不器用なパパは、いざとなるとパワフルなヒーローです。

8月22日、日本公開
公式日本語サイト








元CIA工作員ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)は、別れた妻とともに裕福な再婚相手の力で何不自由なく暮らす娘、キムが可愛くてならない。17歳の誕生日だというのに、まるで子供のおもちゃのようなものをプレゼントしてしまうほど。

今は退役しているブライアンは、友達のシークレットサービス会社を手伝い、人気歌手のボディガードを務める。キムが小さいころから歌手になるのが夢なのを知っていて、仕事を引き受けたのだが、ストーカーのようなファンの攻撃から守ったことに感謝して、彼女はキムのために自分のボイストレーナーやエージェントを紹介してくれた。

その話しをキムにしたいパパブライアンだったが、キムは、友達とパリに旅行に行くことで気持がいっぱいで、他のことは考えられない。未成年の彼女がビザを取るためにはパパの承諾が必要なのだが、犯罪の現場を見すぎているパパブライアンは、かなり心配。
「じゃ、こうしよう。パパも一緒に行く。パパは隠れるのが得意なんだ。お前たちは、全然気づかないよ。」と、言い出しキムを怒らせる始末。

結局娘と元妻の説得にまけて、たびたび電話をすることを約束させ、心配ながら娘を送り出すブライアン。
しかし、心配は現実に‥‥
娘と友達は人身売買の男たちに誘拐されてしまうのだった。

ちょうど電話していた娘の異変に気付いたブライアンは、彼女に的確な指示を出し、誘拐犯についての手がかりをわずかながら手に入れる。
人身売買のタイムリミットは96時間。それを知ったブライアンは自ら娘を救い出すことを決意する。
元妻の夫を動かしチャーター機に飛び乗ったブライアンは、その足で娘のいたフラットに忍び込み、さらなる手がかりを見つける。

壊されたキムの携帯のマイクロSDから、娘たちと映っている男を見つけ出す。
その男が、新たな獲物をひっかけようとしているところを捉え、追いつめるが、逃げる途中に車に惹かれて死なせてしまう。

新たな手掛かりを求めて、元の仕事仲間とコンタクトを取る。
「面等を起こすなよ。」という忠告も聞かず、敵地に乗り込み、大立ち回りの末、キムのジャケットをもっていた少女を助け出す。
この辺りから、パパブライアンのヒートアップは見もの。娘を取り戻すためなら、エッフェル塔も倒すと言い切るブライアン。
親の愛は偉大なのだよ。子供たち。

後半のブライアンは迫るタイムリミットを前にパワーアップ。
出会うシンジケートはバッタバッタと殺し、非情な拷問も躊躇しないし、悪いやつらとつながりのある昔の仲間から情報を得るのに、彼の家に乗り込み、何も知らない奥さんを使って脅すといったハイパワーぶり。
たとえ、悪い奴だとわかっても、今まで小さい子供たちと話し、その子たちを寝かせてきた父親を追いつめるために、無関係な妻の体を少しずつ打ち抜くいうは、思い切った設定だと思う。でも、子供を思う親は、必要とあればどこまでもダーティになれるという見本。
その目には目を的な過激な行動にも、厭な気がしないのは、その裏にパパブライアンの罪の意識と子供を取り戻そうする必死さが感じられるからかもしれない。

危機一髪、無事娘を取り戻し、帰ってきた二人を迎える、元妻とその大富豪の夫。
一緒に車に乗っていかないか?と聞かれ、タクシーを使うからいいよ。と答えるあたり、カッコよすぎです。
まるで悪ものを退治して夕陽の中に去っていく、ガンマンみたい‥と思いきや、元妻も富豪の夫もあっさりしたもので、あっそう、という感じでさっさと自分たちのリムジンに乗り込み去っていってしまう。
もう、このあたりの構成は脱帽です。

これで本当に終わってしまったら、見る者もちょっとちょっとって気になるんだけど、ちゃんとフォローはあるのよね。エピローグで、パパブライアンがキムを連れてきた場所には、冒頭の人気歌手が待っていて、一気に株を上げ、キムにもますますヒーロー扱いをされるという小気味のよさです。
娘の喜ぶ顔を見て、パパブライアンもやっと努力が実ったようです。
子供のヒーローでいたいと、どの親も思うものですが、誕生日に馬をプレゼントしてくれる富豪の義理のパパや、どこにいても窮地に助けにきてくれるヒーローパパに囲まれた、いまどきの若者キムが、この状況を謙虚にうけとめて、ちゃんとした大人になってくれることを祈るばかりです。
あっ、でもキムは今や大富豪の娘なんだから、そんなことを気にすることないか。なんでもありのセレブ様なんだもんね。(笑)
by cinema_st55 | 2009-07-15 00:21 | サスペンス
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sean-b Loveな管理人kiriの映画覚書。B級作品中心。腐女子的コメントあり。嫌悪感のある方はご遠慮下さいね。ネタバレ普通にあります。要注意!

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